素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「唯ちゃ〜ん……
今日の弁当、俺のおごりだよ」
泣きそうになる俺を見て、
「次は頑張ろ」
笑ってくれる唯ちゃん。
大好き。
そんな俺の言葉を聞いて、目を輝かせるL。
「碧さん、おごりっすか!?」
「超うまそう!ごちそーさまっす!」
Lの四人は口々に言って、松坂牛焼肉丼を開ける。
そんなLに言ってやる。
「持ってけ泥棒!」
だが、優弥が黙っていなかった。
「てめぇ、94点しか取れなかったんかよ」
ぎくり。
「最近たるんでるな。
ボイトレ行け」
その命令に、
「ひぃぃぃぃ!!」
俺は悲鳴を上げていた。