素敵彼氏の裏の顔【番外編】
そうなんだ。
あやちゃんのお兄さん、元ヤンなんだね。
でも、俺は気にならないけどなぁ。
俺のねーちゃんのほうが、よっぽどタチ悪いよ。
「優弥、会ったことある?」
俺は優弥に聞いた。
優弥はむすっとしたまま首を横に振る。
「とにかく、今日は大事なミーティングだ。
これ以上この場をめちゃくちゃにされたら困る。
お前ら、あやの兄貴に、くれぐれも余計なこと言うんじゃねぇよ!」
その言葉に、
「アイアイサー!!」
俺らはふざけて敬礼していた。