素敵彼氏の裏の顔【番外編】
ー蒼sideー
「ちょっと皆さん!
なにアニキをパシリに使っているのです!?」
スタジオ内に豪の叫び声が響き渡った。
「パシリって言うか……
自分からヘラヘラ笑いながら買いに行ったじゃん」
慎吾はそう言って、チョコミントを食べながら漫画に目を落とす。
そして俺は、戦利品のいちごアイスを食べた。
俺の口の中でそれは甘く広がって。
「おいしぃ~」
思わずそう声に出した。
そんな俺たちを、アニキの彼女が驚いたように見ている。
俺の本性がバレたとき、人はみんなこの顔をする。