素敵彼氏の裏の顔【番外編】
その瞬間、スタジオの中が凍り付いた。
あやちゃんと彼女が顔を強張らせていた。
そして、Lの男性陣は青ざめていた。
賢一と慎吾、そして唯ちゃんは驚いた顔でLを見る。
「馬鹿野郎、ガキが」
優弥が激しく吐き捨てた。
軽いノリだと思っていた。
だけど、その話は禁句なのかもしれない。
俺……
まじで空気読めなかったよ。
だが……
「誰にでも消したい過去はあるものです」
お兄さんは爽やかに笑っていた。
元ヤンとは思えない笑顔で。
俺はその笑顔に見とれていた。