素敵彼氏の裏の顔【番外編】
そんな碧の言葉に、あたふたする司会者たち。
俺は碧をじっと見つめていた。
「それに、一般人の写真出したり報道したり。
それっておかしくね?
あやの兄貴が可哀想」
「碧……」
城内は手を合わせて碧を見ていた。
「なんてすげぇ野郎だ!!」
さっきまで俺のことを馬鹿にしていたのに。
城内は調子のいい男だ。
だけど俺は頷いて、ずっと碧を見ていた。
ありがとう、碧。
碧の言葉、すごく嬉しかった。
俺は何を言われても大丈夫。
そして、あやもきっと大丈夫。
だって、碧みたいな先輩がいてくれるから。