素敵彼氏の裏の顔【番外編】
ー隼人sideー
まさか、こんなところで会うなんて。
次にあったら絶対お礼を言おうと思っていた。
あの碧の発言以来、あまり俺の存在は叩かれなくなっていた。
それだけ碧は周りを納得させたのかもしれないし、ファンが多いのかもしれない。
「賢一、走れー!!」
「うわっ!やべ。
体なまってんぞ!」
そう叫びながら走る彼ら。
やっぱり彼らは、テレビの中のFとは全然違う。
それでも、チームワークは同じ。
敵の間を掻い潜り、素早いレイアップシュートを放つ酙。
だが、それは惜しくもゴールに弾かれる。
「リバウンドぉぉぉ!!」
それを玄が叫びながら取る。
そして……
玄はコート外の碧にパスをして……
碧は軽やかなスリーポイントシュートを決めた。