素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「何で俺なんだ」
フットサルの会場に着いた瞬間、スイッチが変わったように淳ちゃんに突っかかる隼人。
さっきまでの優しい隼人からは想像がつかない。
完全に神木モードに入っている。
それでも、淳ちゃんはへらへら笑って隼人をかわす。
「仕方ねぇよ。
俺だっててめぇには頼りたくねぇよ。
だけど、病欠が出て……」
「じゃあ、約束しろ。
正々堂々と戦うと」
「どれだけ信用ねぇんだよ、俺たち」
淳ちゃんはほくそ笑んだ。
隼人も隼人で、淳ちゃんたちがズルでもするのかと疑っているようで。
味方同士なのに、二人の間に火花が飛び散っていた。