素敵彼氏の裏の顔【番外編】
俺は白浜先輩を刺激しないように聞く。
細心の注意を払って。
「白浜先輩……この男が、先輩に何か悪いことをしたのですか?」
白浜先輩は口元をにやりと曲げた。
意地の悪い微笑みだった。
そして、そのねじ曲げた口から、ゆっくりと憎しみの言葉を吐いた。
「そいつは……俺の女に手を出した」
「え……」
城内は目を大きく見開く。
そして、苦し紛れに声を漏らした。
「こ……高校生じゃん……」