素敵彼氏の裏の顔【番外編】
「てめぇ、マジで死にてぇんか!!」
俺はそう怒鳴っていた。
だが……
「暴力は良くないです」
そう言って俺の手をぐっと掴んだのは、なんと橘だったのだ。
俺はこいつが気に食わねぇ。
やたらイケメンだと、サークル内で騒がれている。
テニスの腕も、かなりのものらしい。
それに加えてヤンキー上がりだと豪語している。
こいつこそ、俗にいうドキュンという野郎だ。
そして何よりウザいのが、この正義感溢れる行動。
こいつはパラディンかよ。