素敵彼氏の裏の顔【番外編】




怯える赤毛とは違い、橘は真っ直ぐに俺を見て、俺の手を赤毛から離そうと握る。

俺の手がもげそうだ。

爽やかなフリをして、とんでもねぇ奴だ。



だけど、生憎人間には負けねぇ。




俺は左手で橘の胸ぐらを掴む。

そしてゴミを放るように地面に投げ捨てた。

橘の身体は軽やかに宙を舞い、無様に地面に倒れこむ。




「橘!!」




赤毛の顔が更なる恐怖で歪んでいた。






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