素敵彼氏の裏の顔【番外編】
そんな中……
「か……神木!?」
すぐ近くで驚いた声が聞こえた。
思わず振り向くと、そこには先輩たちにまけずとも劣らないほどガラの悪い、達也さんがいた。
相変わらずの金髪で、変なスウェットを着ていて。
少しビクつきながら、隼人を見ていた。
当の隼人は完全にやる気で、淳ちゃんの持っていた赤いユニフォームを着ていて。
北高出身の先輩の中央に立っていた。
まずい……
なんて、微塵も思わないのだろう。