花火
花火
地元の小さな港。

造船所の大きな機械の光が

海に映って綺麗だった。





花火を振り回しながら走り回る。



「危ねーよバカ!!」

「待てコラーーー↑↑↑」

「あはは↑危ないってぇ!!」



笑い声が絶えない。



夜の海風がまだ肌寒い6月の

午前2時。





「花火なんてしたの、もういつぶりだろう…」

って言うと



リョージが優しく笑った。
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