花火
いつものようにお店の片付けに入る。

時間はもうすぐ日付が変わろうとしていた。



今日も繁盛でひと安心。



この小さなお店は

母とあたしと

アルバイトの女の子が2人。

1日2人体制のローテーションで

1日の売上が7万円もあれば

十分繁盛しているような

平和な町の

平和なお店。





山のような洗い物を目の前に
営業中にかけてるJazzのCDを抜き取り
お気に入りの音楽を少し大きめの音で流す。



程よくお酒の入った身体には

程よくテンションをあげないと後片付けがままならない。

「ぅし。やるか」



深夜

眠い目を擦りながら

働くコトで『明日』を繋げる

1日の終わりの儀式。
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