花火
小さな町の
小さな港。

住んでても
なかなか足を向けない場所。



そういえば
昔はよくここで花火したなぁ〜。

あれはもう
10年近くも前の頃だ。





「ユキちゃーん。ホラ、はい」

嬉しそうに
火をつけた手持ち花火を渡してくれるリョージ。

この人ホントに29才!?
無邪気だなぁ〜…
あ、酔っ払ってるからか。




「やーめろバカ!!ぅお!!危ねぇ!!」

「シロ!!後ろ後ろ!!きゃあーははは☆」

「どぅわぁぶねぇ!!」

「マジ勘弁!!マジ!!藤山さーん!!」

「走れユウジー!!」







こんな時間に遊ぶなんて

いつぶりだろぅ。
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