ラブ♡スリップ
「王子が来てしまう!」
「お、王子?」
「あぁ。
君がなにを知っているのかは知らないが、
うちの白雪はちょっと個性的でな」
「個性的…ですか?」
「あぁ。
もうなんていうか、旅に出るのが大好きなんだよ。明日王子が来るというのに帰ってこないし」
「そうなんですか…」
「白雪の影武者をやってくれないか?」
はい?
か、か、影武者?!
「な、なにを!」
「この国のためなのだよ!
相手の国との友好は捨てられないからな」