ラブ♡スリップ
「わたしはあの人のいちばんでありたかった」
「…」
「あの人はこの国の王様。
だから私に付きっ切りでいることはできないってわかってたわ。だけどね、ダメなのよ…女って愛で生きるからね」
そう、語っている間に、
どんどん若返っていく魔女。
「わたしはね、あの人が大好きなの。
だから構って欲しかった。
ここにいるとわかってほしかったの」
「だからって、どうして白雪姫を?」
「…あの子はわかってたの。
わたしがあの人に飢えていたことを」
「えっ?」
「だから、黙ってそれを受けてた」