ラブ♡スリップ
「高校から同じなんだけどさ、
大学から話すようになったわけよ、あいつとは」
「うん」
「なんていうかさ…、2年目だけどあいつの心はどっか空いてんだよ」
空いてる?
わたしが、記憶がなかった時のあの感じかな?
「今年の夏は楽しくなりそーだな」
「え?」
「もう、俺たちは友だちだからさ、遊びまくるってこと!」
ニヤリと笑って駅を見る。
「じゃ、気をつけて」
「えっ?風牙くんは?」
「俺、家が近いんだー。
だから徒歩登校なんだよね」
「あ、そうだったの?!
わざわざごめんね、ここまで」
「いいって!
じゃ、また明日な」