ラブ♡スリップ
「あ!惠とりんごちゃん!」
風牙くんがわたしたちに気がついて駆け寄ってくる。
すると、2人の視線も自然とわたしたちのところにくる。
優里亜ちゃんはなんとも見えない表情。
何を感じてるのかわからない。
「おはよ!朝から入ってるなんて可哀想に」
「おはよー。なら変わってよ」
惠はため息混じりに言う。
「ねぇ、あれが優里亜ちゃん?」
少し声のトーンを落として惠が聞くと、嫌そうに頷いた。
「あれだよ、あれ」