ラブ♡スリップ
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そんなこんなのことをみんなにいうと驚きを隠せない様子だった。
「え、なに。
出逢ってこんなすぐに付き合ったのか?」
「まあな」
「へえ…」
やるな、と風牙くんはわたしを見る。
なんだか恥ずかしい。
惠は嬉しそうに笑っていた。
ただ、1人、
喜ばない人がいる。
笑顔だけど、とてもさみしそうな優里亜。
「ねぇ、優里亜」
「なに?」
「もう、俺はお前を友達としか見てない。
これからもずっと。
きっと、いい相手が見つかるから。
俺はお前の傷が癒させるまで、それから先もずっと、友達だから」
「…やめてよね、ともだちなんて」
「優里亜…」
「あんたはただのセフレよ。
あたしの友だちは、りんごだけだから」
えっ?