ラブ♡スリップ



それからおじさんが来るまで風牙くんと遊んだ。


風牙くんはこの屋敷に住む子供だってこと。


「ふ、ふ、風牙?!」


おじさんの孫だってこと。


いきなり入ってきたおじさんは慌てたように駆け寄ってきた。


「もうしわけありません!」


「すごく楽しかったからいいんです」


「じい!ぼく、しらゆきひめのおっとになる!」


「ふ、ふ、ふう…」


「おじさん、気になさらず」


そうですか?と心配そうにいうと、
そっと離れた。


「もう、あまりうろちょろするんじゃないよ」


「明日から毎日、しらゆきひめにあいにくるんだよ!」


「ええっ?」


「なっ?」


わたしは笑顔で頷く。



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