ラブ♡スリップ
あれから何日か経って、
わたしはよく辺りを見回すようになった。
誰かに見られてる。
あの日からずっと、そんな感覚が続いている。
気分が悪い。
「今日は顔色が優れないね?」
「んー…」
零はそっとわたしのとなりに顔を寄せる。
「何かあったのかい?」
「最近、見られてる感じがするの」
「見られてる?」
「きっと、思い込みなんだけどね」
「いや、違うと思うよ?」
「へ?」
「いい加減、出てきてあげたらどうだ?白雪」
白雪?