ラブ♡スリップ
「ねぇ、蓮斗」
「なに」
「わたし、なんかしたかな?」
どうして、そんなに不機嫌なのか。
わたしに冷たいのか。
全然わからないよ。
「何もしてない。
ただ、俺は…お前に優しくすんのが疲れたんだよ。いちいちいちいちうぜえな」
蓮斗…。
そっか。
わたしの性格の問題なのね。
「そっか…ごめんね?」
ごめん。
相手役がわたしでごめん。
なんか、舞い上がってたみたい。
わたしが、こんなにかっこいい蓮斗に相手にされてる方が幸せなんだよね。
「いいよ、無理しなくて。
わたし…、ちゃんとできるから」
「なにが?」