花火
*+.。.+*.。.
──バタンっ
部屋に入るなり、俺は女の帯を解く。
「──逃げるなら今だからな」
「………っ、逃げない……っ、早く抱いてよ……っ!」
「──後悔すんなよ」
「……っ」
浴衣を乱暴に脱がせる。
露になる女の肌。
外からの光で照らされる肌は、真っ白で綺麗だと思った。
男をほとんど知らない身体だろう。
恥ずかしそうに腕で身体を隠す姿は、俺の欲をさらに昂らせる。
無意識に煽るお前が悪い。
後でやめとけば良かった、って思っても知らねぇからな。
……まぁ、今日限り、もう逢うこともないだろうし、知ったことじゃねぇけど。