花火
ベッドに着く頃には、女はほとんど何も身体に纏っていなくて。
……俺がそうさせたんだけど。
抑えられない、と言うように、どちらからともなく抱き締め合う。
真っ赤な唇に、真っ白な肌に、俺は噛みつくようにキスを落とした──。
──……
「──……おまえ、名前は……?」
「………ん……っ……、」
「な、ま、え」
「……ゃ……っ、………リン……っ、あっ、やぁ……っ」
「リン?性格によらず、かわいい名前してんな」
俺は話し掛けながらも、女……リンの身体に刺激を与え続ける。
すべすべの肌に口付けながら。
俺の動きに対していちいち反応するリンに、俺はどんどん欲情していくのを感じていた。