花火
 

部屋に響く音と、リンの声。


……確かに声は鈴のように、脳内に甘く響く。


なんて思ってる余裕もなくなってきたけど……


リンはとっくの昔に快感に身を寄せている。


身体の相性はいい。


………たぶん。



「──……リン。…………どうしてほしい?」



「も……無理……っ……やめ、て」



リンは息が完全に上がっていて、苦しそうに息をする。



「……逃がさない、って言ったよな?それに……やめて、じゃないだろ。今すぐ俺にして欲しいことあるだろ?」



「──やぁ……っ!」



わざと与えた刺激に、リンが身体をよじった。


熱い蜜が溢れ出す。



「──ほら。言えよ」



「………………はぁっ……お願い……っ、────……」



恥ずかしそうにしながらも俺の首に腕を回し、耳元で囁くように言った妖艶なリンの声と言葉に、ゾクッとした。



「……よくできました。」



「──っ!」

 
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