花火
04
*+.。.+*.。.
来てしまった……。約束の日が。
人生で一番緊張してるかもしれない。
………いや、一番は雅也と初めてエッチした時かな。
あの時は本当に緊張した。
だって、エッチするってことは全てをさらけ出すってことで──
って、何バカなこと考えてるんだろ。
私は約束の時間の30分前に、先生の住むマンションの近くに来ていた。
落ち着かなくて、家を早く出てきてしまったんだ。
先生のマンションの近くに公園があることは確認済み。
そこで少し落ち着いてから、先生の部屋に向かおうと思った。
……先生に感想文を出してから、丸3日が経った。
この3日間は本当に長く感じて、もっとギリギリに出せば良かったかも、なんて怖じ気づいていた。
時間があればあるほど、いろいろ考えてしまうんだもん。
やっぱり私の思い違いなんじゃないかって。
あのキスも、夢だった気がして。
もしかしたら、感想文を出せ、なんてのは冗談だったのかもしれない、とまで思ってしまっていた。