永遠の初恋を君に
「晃…?」
そう呟いたあたしに男の子は驚いた顔をして、
「え?」
と言った。
あれ…?
もしかして…かん、ちが…い…?
まさか晃のそっくりさんってこと!?
そっか、そうだよね…
世界には自分とそっくりな人が3人いるって言うもんね。
それにもし晃だったらあたしの事、わかるはずだよね。
分かる、よね…?
確かめるようにあたしは男の子を見上げた。
男の子はまだ心配してるのか、
「まだ痛い…?ごめん、今から保健室に…」
と言いかけた、
あたしは慌てて
「あっごめんね!もう大丈夫です!」
元気に立ち上がってみせた。
少しふらついた体を男の子は支えてくれた。
「本当に?」
「は、はい...平気です!」
慌てて離れる。
本当に
本当に晃じゃ、ないんだよね...?
いい加減しつこいか...
「えと、気にしないで下さいね。それじゃ、失礼しました。」
あたしはぺこりと頭を下げて教室へと足を向けた。