あたしと君と猫と
「だって小沢さんは――…」


くいっ


「へ、」

「オレと一番に遊ぶってヤクソクだから」







えええーっ??!!!



あったかい温もり

その理由はあたしを抱き寄せるおおきい手のせい

「な、ななっ!!」


そうあたしは今入野学の腕の中


あまり違わない(と言っても見た目で分かるくらいは離れてるけど)身長のせいですごく入野学の顔が近い…ッ!


変な表現の仕方だけど


な、なんか…

入野学が息をするごとに頭にと、吐息がかかるんですけどっ



クラスのみんなは固まったままあたしと入野学を見てるだけだし…!!



「ね、小沢さん」

「ひゃ…っ」

「え?」


クラスメイト一同「……………」


カァァァぁ―ッ



何あたし変な声出してんのーっ??!!

恥かしい恥かしい恥かしい恥かしい!!!

今なら恥ずかしすぎて死ねる…!

あれだ!あれあれ!!
今使わずいつ使う!

『穴があったら入りたい』!


「……っ」

「小沢さん?」
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