あたしと君と猫と





「ななせー!」


「!」


呼ばれた名前に反応する

誰?


あたしのこと名前で呼ぶなんてお父さんとお母さんくらいなんだけどな

そう思っていまだにあたしの名前を呼んでいる声のするほうに足を進める



公園だ


「ななせー?ななせどこだー?」


木の陰からその人の顔を確認する

うわ、あたしストーカーみたいじゃん


え?


その顔はよく見慣れた顔


少し子どもっぽい顔、でもすごくその整った顔立ちを持つそのオトコノコは



あたしと同じクラスの入野学




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