風が吹いている.



…放課後.

先生に呼び止められて私は真実を知ることになる.

「…ハードルなんだけど…」

「ん?」

「実は…南菜ちゃんの方がタイム速かった…んだ…」

「え?」

香先生によればさっき他の先生が気づいたそうだ.

「だから優和には…リレーをお願いしていい?」

…ハードルも失うの…?

なんて考えて何故か私はとっさに…

「え~よかった!全然いいよ~私ハードルなんて嫌だし!」

と言った.

本当は悔しいのに.

泣きたいのに.



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