。。涙の温度。。

「何言ってんのよあんたは!ほら、帰るよ。」



グイッと彼氏君の腕を引っ張って出口まで向かう。



「痛いって心〜。」


「失礼しました!」


ピシャンと戸を閉め、彼氏君の方へ向き直る。


「もう!恥ずかしいじゃない!」


「だって心、俺の前だと怒ってばっか〜。」



うるうるした目で見てくる。
この目に弱いのよね‥


「誰が怒らせてんのよ‥」
一気に怒る気も失せてくる。


俯いていると、ふと頬に温かいものが当たった。


「心は笑った方が可愛いよ。」


私の頬に手を置きながら、真顔で見つめてくる彼氏君。


ヤバい‥
なんだろ、心臓が、
ドキドキが止まらない。

そんな顔で見ないでよ‥
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