。。涙の温度。。



ドクン…



声が出なかった。


何回も何回も、角度を変えながらキスする二人。



やめて、やめて…‥


「っ…‥やっ‥」


叫びたい
やめて
やだ
なんで?


逃げ出したい──…




「はぁっ…‥ん‥」



二人の吐息が混じりあい、漏れる声が屋上に響いている。
< 96 / 131 >

この作品をシェア

pagetop