隣の席の鈴木君
1.鈴木君
毎日、毎日、毎日。

デスクに座って仕事を繰り返す。

大学を卒業と同時に、

ここ、鈴城出版社で働き始めて、

そろそろ4年。

たくさんの本に携わり、本好きの私には

凄く向いてる仕事だとは思う。

・・・

でも、このデスクワークは不向き?

だって、パソコンと睨めっこしてると

肩がこるから・・・


「鈴木君、この書類の続き、お願いね」

「…了解」

…会話終了。

どこかでチーンと言う鐘の音が聞こえてきそう。

そう思うくらい、

私の隣の席に座って仕事をする鈴木君は喋らない。
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