隣の席の鈴木君
オフィスに帰ると、

また、無口になった鈴木君は、

独り、真剣に仕事をこなす。

・・・

私は、隣の人と、

時々会話をしながら、

仕事に取り組む。


対照的な私たちは、

パートナーとして、どうかと思うんだけど?

・・・


「お前たち、最高のパートナーじゃないのか?」

「…冗談きついですよ、部長」

・・・

パートナー変更を申し出てみたが、

部長の答えはこれだった。


「何言ってる。上司の間じゃ、

お前たちの名コンビぶりに、喜んでると言うのに」



「・・・そうなんですか?」


「ああ。仕事は早くて的確で、

本の売り上げも好調・・・

第一、お前のパートナーを志望してきたのは、

鈴木からだしな?」

…それは初耳。
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