隣の席の鈴木君
そろそろ喧嘩でも始まりそうになったころ、

周りの痛い視線に気が付き、

事なきを得た。



料理を食べ終わり、

レストランを出て、部屋に帰る道中。


「消して」

「ヤダって」



「お願いだから消して」

「まだ言うか」



「だって、どんな顔してるかわかんないし」

「諦めろ」



「・・・」

「・・・」


結局負けたのは私。

鈴木君は少し勝ち誇った顔をしていた。


・・・なんか悔しい。

ふと、

私たちって、周りから見ると、

ちょっと、バカップルみたい・・・

なんて思った。

そう思ったのは私だけだろうか?
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