隣の席の鈴木君
「2週間も休みなしで取材行ってくれたんだ。

しかもその後二日は、ほぼ徹夜で

これ仕上げてくれたんだろ?」


「・・・はぁ」



「だから特別休暇だ」


「・・・?!!」


回らない頭で、ようやくその言葉を理解した私は、

目を見開いた。



「しっかり休みを取って、

また仕事頑張ってくれよ」


「はい!!」


「…思ったより元気そうだな?」


「・・・」

そんな事無いです、部長。

そう言いたかったけど、

言う気もうせた。

デスクに戻ると、


「よかったな、休みになって」

そう言った鈴木君。
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