隣の席の鈴木君
2.ちょっと癖のある小説家
…それから数時間後。
そろそろ定時の時間。
今日は珍しく、残業もなく帰れそうだ。
そう思うと足取りも軽くなる。
「鈴木君、この前の続きやってくれた?」
「・・・ああ、これ」
「ありがとう…じゃあ、私はこれで」
受け取った書類を持って、
出来上がったそれを部長の所に提出しようと
歩き出した。
「西野」
「・・・ん?何?」
「仕事はまだこれからだ」
「・・・」
聞きたくなかった言葉を、
鈴木君は無表情で私に告げた。
・・・仕事はまだ?
今担当の人たちの仕上げはまだだし、
他に仕事なんかあったっけ?
私は鈴木君のその後の答えを待った。
「さっき企画が通って、
新たな小説家の担当も決まった」
「…ウソ、マジで?」
「…大マジ」
そろそろ定時の時間。
今日は珍しく、残業もなく帰れそうだ。
そう思うと足取りも軽くなる。
「鈴木君、この前の続きやってくれた?」
「・・・ああ、これ」
「ありがとう…じゃあ、私はこれで」
受け取った書類を持って、
出来上がったそれを部長の所に提出しようと
歩き出した。
「西野」
「・・・ん?何?」
「仕事はまだこれからだ」
「・・・」
聞きたくなかった言葉を、
鈴木君は無表情で私に告げた。
・・・仕事はまだ?
今担当の人たちの仕上げはまだだし、
他に仕事なんかあったっけ?
私は鈴木君のその後の答えを待った。
「さっき企画が通って、
新たな小説家の担当も決まった」
「…ウソ、マジで?」
「…大マジ」