隣の席の鈴木君
その部長の雷に驚いた社員達は、

そそくさと自分の持ち場に帰っていく。


私と鈴木君は、

ホッと大きな溜息をついた。


「鈴木君、」


「・・・何?」


「珍獣扱いされて大変だね?」

「・・・」


メガネを直した鈴木君は、

何事もなかったように、

仕事を始めた。



…最近、鈴木君の色んな表情を見れて、

凄く嬉しいと思う自分がいる。



こんなに素敵な人に想われる自分は、

本当に幸せ者なんだろうな。

そう思わずにいられなかった・・・
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