隣の席の鈴木君
「これで、先生との関係も終わりですから。

もう、聡美には近づかないでください」






「それは無理な相談だな?」




「「?!!」」



私たちの驚き顔に、

千田先生がニコッと笑った。



「君たちの担当の雑誌に、

オレの小説の連載が決定してね?」



「・・・そんなこと聞いてません」



「そりゃそうだろ。

さっき決まったところだからね?

帰ったら部長さんから、話があるんじゃない?

ま、そういう事だから、

今後ともよろしく、お二人さん」



「「・・・」」


夢なら覚めてほしいと思うのは、

私だけだろうか?
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