隣の席の鈴木君
そう言ってフッと笑った。

なんだかムッとして、


「バカって言うな!」

そう怒ってるんだけど、

もう、涙で鈴木君の顔は歪んでる。


それを見た鈴木君は、

私の顔を両手で覆った。


「…バカだよ。

付き合う前に言ったよな?

オレは聡美の事4年も想ってたんだぞ?

やっと付き合えたって言うのに、

何で美智子先生と付き合わなきゃならない?」



「…鈴木、君」


「…オレは聡美が好きだよ」


「…もっと、言って」


「何度だって言うよ。

聡美の気が済むまで・・・

オレは聡美が好きだ、大好きだ」


「・・・も、っと」


「…愛してる」


「…私も、」

「…私も、何?」
< 78 / 137 >

この作品をシェア

pagetop