隣の席の鈴木君
・・・

ほとんど会話もなく、

遅れた昼食は、無事に終了した。

・・・

会計をするため、レジに向かうと、

サッと、鈴木君がお金を出してしまった。


って、おい!

それじゃあ、お詫びのランチにならないじゃない。


「鈴木君、私が払うよ。

私が奢るって言ったでしょ?」


「・・・」

…無視かい。

・・・

困ってる店員さんに、

鈴木君は無口無表情のまま、

お金を突き付けた。

・・・怖いって。


「ありがとうございました~」

店員の声を聞きながら、お店を出た。


・・・

「・・・ごちそうさまでした」

「・・・ん」
< 8 / 137 >

この作品をシェア

pagetop