隣の席の鈴木君
「やります」

「・・・西野?」

目をキラキラに輝かせた私に対し、

急な心変わりに驚いている部長。



「是非、やらせていただきます!!」

「そうか、そうか、

西野ならそう言ってくれると思ってたよ」


頷く私。

ご満悦な部長。


「今日から、取材に入ってもらう。

今月末までにはすべてを仕上げるように。

来月の雑誌の発売日を遅らせるわけにはいかないからな」


「「わかりました」」


・・・こうして、

私と鈴木君は、

取材旅行という名のデートをすることになった。

…若干、

いやかなり、色気はないが、

鈴木君といろんなデートスポットに行けるなら、

私はそれだけで幸せだ。
< 87 / 137 >

この作品をシェア

pagetop