隣の席の鈴木君
「大きい車乗ってるんだね」

荷物を置き、

車に乗り込む。


トヨ○の、エス○○マ。

一人で乗るには大きすぎるくらい。


「最近買い替えた」

「ふ~ん、なんでまたこれにしたの?」


「近いうちに、家族が持てたらいいなと思って」

「・・・え?」



「・・・彼女次第だけどな」

「///」


それってプロポーズみたいじゃない。

何でそんなにサラッと言っちゃうかな。

恥ずかしくて、顔が見られない。


またしてもまた赤い顔の私。

鈴木君は意外にもまじめな顔で、



「オレは本気だから、

聡美も、まじめに考えて」


「・・・うん」


付き合い始めて間もないけど、

私との交際を、こんなにも真剣に、

先の事まで考えてくれてる鈴木君。

その気持ちは本当に嬉しかった。
< 90 / 137 >

この作品をシェア

pagetop