隣の席の鈴木君
「私の事、超大好きなんだね」


「…今頃気づいたのか?」


「///!!」


ちょっとからかったつもりが、

逆にからかわれた的な感じになってしまって、

真っ赤な顔になった私。


それをチラッと見た鈴木君は、

フッと口角をあげて笑った。


「聡美が照れてどうする?」

「・・・うるさい」



…なんだか、仕事に来てる気がしない。

こんな会話をしてると、

デートしてる気分になる。

そう思うと、無意識に顔が緩む。



「…気持ち悪いな、なんて顔してんだ?」

そう言って笑う鈴木君。

ハッと我に返って、

窓側を向いた私は、

自分の緩んだ顔に、思わず絶句する。


・・・ホント、凄い顔。
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