短編花の色は移りにけりな悪戯に
桜咲くころ
「バチバチ」
「ののじのの」
「ののじのの」
自分がどこにいるのか分からなくなっていた!
遠くなんだか、近くなんだかで、複数の人の声がする。
まるで、カラーテレビが壊れかけて今にも発火しそうな状態が、頭の中で起きていた!
 色んなカラーキューブの空間を次々に抜けていくような、自分が今、どこにいるのか分からない!
熱い!煙い「バチバチバチ!」
 これが、死ぬ寸前なんだと、私は思った!
最後は、人間燃えるんだ!
そう思った!
これで、もう何も考えなくていいんだ!消去!
こうやって人間、最後を迎えるんだね!
< 1 / 9 >

この作品をシェア

pagetop