【短】1番でいたい
ここは真っ暗な闇の世界。



周りにあるのは一筋の光だけ。



光の方に誰かいる。



『沙羅ッ、バイバイッ!!』



そう言って手を振るのは響。



ねぇ、離れていかないで・・・。



ねぇ、遠くに行かないで・・・。



嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。



あたしには響が必要なのっ。



「・・・羅ッ、沙羅ッ!!」



誰か呼んでる・・・。



「沙羅ったら聞いてんのッ?!」


「ぅわッッッ!!!!」



響じゃなかった・・・。



「珠奈かぁ・・・なんだ。」


「なんだって何よぉッ!!」



ねぇ、誰か助けて・・・。



あたしをこの渦から助け出して?



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