【短】1番でいたい
次の日―――。



昨日、訊くと決心したものの



響きが来る時間が近くなるにつれ、



恐怖感でいっぱいになってくる。



今まで1週間以上口を利かなかったため



話すことが怖いのだ。



「臆病なヤツ・・・。」



自分が1番よく分かってること。



もう1度決心したがそれは無意味だった。



響は学校を休んだ。



次の日も、次の日も・・・。



なかなか決心したものの訊けない。



そんな自分に焦りともどかしさが湧く。



早く知りたい・・・。



君の好きな人を・・・。



君が1番に想ってる人を・・・。



ようやく金曜日、響が来た。



久しぶりに見る響のオーラは変わっていた。



前のような黒いオーラじゃなくって



晴れた日の太陽の様な明るさをしていた。



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