不器用少女と一途な少年
「うん。大丈夫だけど」
頷くと、にこやかに笑ってくる。
「そっかぁ!なら良かった!」
いつも笑っているけど、今日はさらに嬉しそうに笑う。
(本当、嬉しそうだな…)
こっちまで嬉しくなる。
「あっ!!どっかさ、おすすめの店ある?お気に入りとか」
「うーん…あるけど、ウチ好みだし…いいのかわかんない」
人それぞれ好みは違うし…。
「相坂が好きなら大丈夫だよ!」
真城の言葉に耳を疑った。
私が好きなら大丈夫…?