不器用少女と一途な少年




「真城…あのっ!」









意をけして、言葉を発した。
何か言おうとした瞬間――……













「相坂、忘れて。」











真城の声に遮られる。








「…………え…?」











俯いてた顔をバッと勢いよくあげる。


目の前で…

悲しく、泣きそうになりながらも笑っている真城の顔。









ズキン…と心が痛んだ。






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