不器用少女と一途な少年



「…離して。」






ぶっきらぼうに言う。


ただでさえ男子は苦手。笠原彩人みたいな人は尚更。





苦手な男子に腕を掴まれてることほど、不愉快なことはない。









「あぁ…ごめん。」







私の冷たい視線も気にしてないような笑顔。







「……………。」








あぁ…ごめん。って言ったのに、離さないってどういうこと…?





離してもらえない。
ついにイライラはMAXに。








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